2013年11月28日木曜日

「エクスペディア・ベストツーリスト」アンケート調査から見るトルコと日本

アメリカ最大手オンライン旅行会社のエクスぺディア(Expedia)が、「観光客の国別評価に関するアンケート調査」を何年か前からやっている。それは「エクスペディア・ベストツーリスト」。今回、ここで紹介するのは、同社が経営するヨーロッパ12カ国の15,000以上のホテルマネージャーを対象に2007年に実施した調査結果。10の調査項目を用意して、それぞれ最良・最低の国の観光客を選ぶという、大変興味深いもの。ランクは第1位から第28位までをカウント。

上位ベスト7だが、ベストツーリスト第1位の栄冠に輝いたのは日本人であった。第2位以下、アメリカ人、スイス人、スウェーデン人、ドイツ人、オランダ人、オーストラリア人と続く。

日本人ツーリストが第一位に輝いた理由は、下記の通り。
「行儀が良い」「礼儀正しい」「ホテルで大騒ぎをしない」「クレーム・不平が少ない」全て圧倒的なポイント差で1位。「地元の料理に興味が高い」「旅行中の金遣いの良さ」共に3位。「部屋をきれいに使う」2位。「積極的に体験しようとする姿勢」などの項目でも高評価。一方、「チップの気前の良さ」や「地元の言葉を覚えて積極的に使用する態度」は、やや低い評価となった。

言ってみれば、何にでも従い、余りクレームも言わない・言えない(言語上)日本人の体質がプラス点として評価されているようだ。裏返せば、日本人旅行者は扱い易いと見られているとも受け取れる。日本にはチップの習慣がないので渡すタイミングや額が分からないからであろう。一旦、学習したなら、「チップの気前の良さ」は、いっきにランキングトップ入りは間違いない。

第2位のアメリカ人の調査結果も興味深い。
「行儀が良い」「礼儀正しい」共に3位、「クレーム・不平が多い」1位、「騒々しい」2位。「地元の言葉を積極的に話そうとする」「地元の料理に興味が高い」「旅行中の金遣いの良さ」共に1位で、チップの額は圧倒的に1位評価。「旅行先に溶け込もうとする態度」も高ポイント。「部屋を汚す」3位、ファッションセンスは最悪と評価。

米人旅行者への評価も読んでいて笑ってしまう。声がやたらでかいのは、身体もでかい、国もでかいのでどうしようもないかもしれない。周りを余り気にするひとは確かに少ないかもしれない。チップを出す分、クレームも主張する、これも納得できる。

第3位以下7位までのスイス人、スウェーデン人、ドイツ人、オランダ人、オーストラリア人はどこも似たり寄ったりの評価。その中で、目に留まったのはドイツ人旅行者への評価である。「部屋をきれいに使う」1位、「旅行中の金遣いの悪さ」1位。また、「けちでチップの払いが最悪」との評価。
思わず、なるほど・・・と納得してしまう。

次にワースト5カ国の旅行者についても紹介しなくてはならない。
第28位の不名誉に輝いたのは、フランス。次いでワースト第2位以下がインド人、中国人、ロシア人、イギリス人である。

フランス人
「態度が大きくて無礼」「チップの気前の悪さ」共に2位。「地元の言葉を話そうとしない」は圧倒的なポイントで1位、「地元の料理に興味が低い」3位。総合的に悪いポイントが足を引っ張り、最下位となった。ファッションセンスは高評価。

インド人
チェックアウトの際、部屋が散らかっているとして敬遠。

中国人
「部屋を汚す」2位、「行儀が悪い」3位、「ホテルで大騒ぎをしない」2位。「チップの気前の悪さ」、「地元の料理に興味が低い」は最悪。

ロシア人
「無礼」1位、「旅行中の金遣いの良さ」2位。

イギリス人
「行儀が悪い」1位、「部屋を汚す」1位、「騒々しい」「クレーム、不平が多い」共に3位。「地元の言葉を話そうとしない」「ファッションセンスの悪さ」「地元の料理に興味が低い」共に2位。

 残念なのはトルコが第23位にランキングしているのだが、記載評価結果が空欄になっている。ここでの調査結果は2007年のものだが、調べてみると2009年もあった。2009年版にはトルコの調査結果が若干記載されている。次回に紹介したい。

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