今年10月に安倍総理がトルコ訪問の際、エルトゥールル号事件とテヘラン邦人救出をテーマとする日トルコ合作映画を2015年公開に向けて協力することが話し合われた。ただ、資金面での問題があるようで、制作費6億円はトルコと日本で3億円ずつ出し合うことになっている。和歌山県の串本町役場では、「ふるさと納税」により映画化に向けて今年の7月時点で1167万円の納税があった。また、同役場では映画製作準備委員会に補助金も出している。
トルコと日本の友好・親善関係を語る上で、上記のエルトゥールル号事件とテヘラン邦人救出は欠かすことの出来ない事件。それゆえ、最近のトルコ人へのアンケート調査結果をみても、「トルコの最も重要なパートナーは」との質問に「イスラム諸国」(30%)に次いで「日本」(14%)が第2位。3位の米国(8%)と5位のEU(7%)を上回っている。
映画は1890年に同町樫野沖で遭難したエルトゥールル号の救出劇から始まった日本とトルコの友情をテーマにした物語になる。監督は田中光敏さん、脚本は小松江里子さんが務める。田中監督は「化粧師」や「火天の城」等の作品の監督。日本とトルコの合作映画ということで、トルコ側は映画制作会社「ボジェッキ」が担当、昨年来、プロデューサーも日本を訪ね日本側の映画制作会社クリエイターズユニオン(大阪市)と打合せが進んでいる。来年4月のクランクインを予定している。
このコーナーでも紹介しているが、つい先日までトルコ大使館公邸でエルトゥールル号展が開催されていた。好評であったと聞く。この合作映画の公開が楽しみだ。
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