2016年1月25日月曜日

JICA主催『トルコ国病院PPP事業に関するセミナー』開催

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>
 


トルコ政府は、建国100周年を目指して国立病院の整備を進めており、5万床を超える病院をPPPPublic Private Partnership;官民連携)により整備することとしており、独立行政法人国際協力機構(JICA)では20151月から「トルコ国・病院PPP事業における本邦技術・ノウハウ導入・活用に係る情報収集・確認調査」を実施。

本セミナーでは、JICA中東・欧州部欧州課よりトルコ経済・政治概況をご紹介するとともに、JICA調査団より前述の調査の現時点での成果を踏まえ、優れた技術・ノウハウを持つ日本企業の皆様にとっての同市場の魅力等についてご紹介される予定。

 

1.日時: 201624日(木)10:00-11:309:30受付開始)

2.会場: アルカディア市ヶ谷 6階会議場 阿蘇(東)(予定)

      東京都千代田区 九段北4丁目225号(市ヶ谷駅から徒歩2分)


3.主催: 独立行政法人国際協力機構(JICA

4.後援: トルコ共和国首相府投資促進機構(ISPAT

5.プログラム(予定):

     - 主催者挨拶 国際協力機構民間連携事業部

     - プレゼンテーション(1) 国際協力機構中東・欧州部欧州課

      「JICAが見るトルコ経済・政治概況」(仮)

     - プレゼンテーション(2) 調査団

      「トルコ国病院 PPP 事業における日本企業の参入機会」(仮)

     - 質疑応答

6. 参加費: 無料

 
*要申し込み(21日まで/定員に達し次第締め切り)
 
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2016年1月22日金曜日

トルコの財閥コチ・ホールディング会長死去

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

トルコ最大財閥と言えば、コチ・ホールディングサバンジュ・ホールディングが二大財閥としてまず筆頭にあげられる。
中でもコチは、1963年にトルコで初めて持ち株会社化を行い、財閥経営の先駆けとなったグループであり、世界的に認知度も高い。

創業者のヴェフミ・コチから数えて3代目となる現会長のムスタファ・コチ氏が、1月21日朝7時ごろ、自宅で朝の運動中に心臓発作を起こし、4時間後に搬送先の病院で死去した。享年55歳、あまりにも早すぎる死と言わざるを得ない。

(写真:http://www.radikal.com.tr/

訃報が発表されてから、搬送先のアメリカン病院へは、弔問に訪れる政治・ビジネス・スポーツ界などの著名人が後を絶たなかったという。
葬式は24日、一家の墓で創業者である祖父の隣に埋葬される。

1960年アンカラ生まれ、コチ家の第三世代長男として生まれる。次男オメル・メフメット・コチ、三男アリ・ユルドゥルム・コチは、いずれもグループ内で要職についている。
1980年にスイスで高等教育を終えた後、渡米してワシントン大学経営学部に学び、1984年卒業。1984年に財閥の自動車部門であるトファシュ(フィアット社との合弁)にて顧問に就任。また、日本の総合商社をモデルに設立されたラム(Ram)国際貿易の営業部長や営業副本部長なども務めた。

1992年コチ財閥に移り、副社長、社長、取締役員、取締役会長代理などを歴任。2003年から同財閥の会長に就任していた。

他、トルコ実業家・実業家協会諮問委員会名誉会長、対外経済委員会会員、青年社長組合のメンバー、JPモルガン国際評議会など、実に様々な活躍をしていた。2005年にはイタリア政府のCavaliere D’Industria の勲章を授与されている。

国の経済的・社会的発展を重要視し、この分野でワールド・モニュメント財団やカーネギー財団、BNPパリバといった偉大な組織から賞を受けているコチ家の、社会的・文化的生活への貢献を実現したヴェフビ・コチ財団の取締役会とトルコ教育ボランティア財団評議会のメンバーでもあった。

トルコの近年の経済・社会発展に大いに寄与した人物であることは間違いない。
ご冥福をお祈りします。

 <情報ソース>
http://www.milliyet.com.tr/mustafa-koc-kalp-krizi-gecirdi/ekonomi/detay/2182103/default.htm
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/05001456/05001456_001_BUP_0.pdf
  http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H7L_R20C16A1FF2000/

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2016年1月18日月曜日

ANFAS-食品展示会@アンタルヤ、バイイング・ミッション募集のご案内

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

2016210-13日、アンタルヤ・エキスポ・センターにて、食品展示会『ANFAS FOOD PRODUCT』が開催されます。

当展示会には、食品産業、生産者、梱包業者、製造業者、代理店、流通、輸出入業者など、およそ食にまつわる全ての業者が集結します。
ご存じの通り、アンタルヤは地中海に面した都市で、その温暖な気候と豊かな土壌のおかげで、実に多様な青果物が生産される地域でもあります。また、この地域は特に健康志向やオーガニックの食品生産でも知られています。
もちろん、その他の地域からの生産者や製造業者も数多く集まる、大きな食品展示会です。
詳細はこちらのURLをご覧ください。
ANFAS FOOD PRODUCT



 



この特別な展示会に際して、2月9日-12日の期日で、スペシャル・バイヤーズ・ミッション・プログラムが用意されました。日本含め、選ばれた各国からのバイヤーのみが参加できるプログラムです。

ミッションに参加する企業様のために、
①ブリーフィング
②トルコ企業とのビジネス・ミーティング
③展示会ツアー
④生産現場訪問
⑤市街地ツアー
がご用意されています。

参加者の宿泊費(一流ホテル・朝食含む)及び市内移動はトルコ経済省が負担します。

<スケジュール>
2月9日(火)アンタルヤ到着
2月10日(水)トルコ企業との双方向ミーティング
2月11日(木)展示会及び製造施設等見学
2月12日(金)アンタルヤ出発

トルコ経済省は、厳選されたイベントとターゲット国に対してのみ、バイヤーズ・ミッションを編成します。ぜひこの機会に、当ミッションにご参加ください。

参加希望の方はこちらのURLより申込書をダウンロードし、tokyo1@ekonomi.gov.tr に返送またはfax (03-3470-6280)にてお申し込みください。

申し込み締め切り:1月22日(金)

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2016年1月12日火曜日

『海難1890』レビュー

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

当ブログでも何度かご紹介した『海難1890』を、遅かりしながらようやく鑑賞してきた。






















都内映画館で、三連休の日中ということもあり、座席は7割程度は埋まっていたように思う。公開から早1か月が過ぎてはいるが、まだこれだけ動員できているというのはなかなかの結果なのではないだろうか。

あらすじは2015年7月13日付けのブログを参照してほしい。
物語構成としては、前半に1890年のエルトゥールル号の出航から沈没、救出、収束までが、後半に1985年のテヘラン邦人救出の顛末が描かれている。

映画自体はかなり力の入った映像で、予想以上に迫力があった。
史実として聞いていたエルトゥールル号の事件が、はるばる日本に向けた航海に決死の覚悟で臨んだトルコ海軍の乗組員の面々を通して、その航海の姿が生き生きと蘇ったことにまず感動を覚える。
長い航海の果てにようやく祖国に帰れるという喜びもつかの間、和歌山沖で悪夢のような台風に巻き込まれ船は座礁、そして終に威容を誇った軍艦は爆音の後、荒れ狂う暗い海に沈んでいく。そこから村人たちの必死の救出劇まで、観ている側は手に汗握り息つく暇もなかった。日が昇り、白日の下に晒された残骸と悲惨な光景を前にした主人公の海軍大尉ムスタファの絶望と無念が手に取るように伝わり、このシーンには涙せずにはいられない。
69名もの負傷したトルコ海兵を救出したは良いものの、日々の食べ物にも事欠くような貧しい漁村で、これ以上彼らを面倒見ていては自分たちが飢え死にしてしまう、という危惧もある中、村の若者たちが年配者を説得するシーン。
「この村はこれまでも海で遭難した者はどこの者でも助けてきた」
「ここで彼らを見捨てたら、ご先祖様に顔向けができない」
貧しい暮らしの中でも村人が守り通したい<美徳>が、村人の総意として、異国の人々をもてなした。その行為は、生き残った海兵たちの胸に感謝と共にしっかりと刻まれる。

時・場所とも変わって、イラン・イラク戦争さなかのテヘランに舞台は移る。取り残された日本人を救うため、トルコからの救援機が飛ばされる。自分たちも一刻も早く母国に帰りたいトルコ人の群衆でごった返す空港は混乱を極めており、一縷の望みをかけて空港までたどり着いた日本人たちは絶望する。しかし、トルコ大使館に勤務するムラトの説得が功を奏し、トルコ人の群衆が日本人のために道を空けるシーンは、構成としてはエルトゥールル号乗組員救出への恩返しのような形になっている。しかし、この場の説得では、直接的に「エルトゥールル」の件は触れられない。むしろ、トルコ人が国民として持つ<美徳>に訴えかけた結果であるように思う。

トルコ語で、“Fedakarlık”という言葉がある。「自己犠牲」といった意味になるが、これはトルコ人にとって大いなる美徳である。自らのことは置いておいて、他者に手を差し伸べる。他者のために尽くすこと。
日本とトルコ、両国に共通したこの<美徳>が現実に行われたこの二つの出来事は、今のような時代にこそ人々の心にさらに訴えかけるものがある。

正直なところ、この二つの史実は、それぞれ別個に扱うことでより深みのある物語にすることができたと思う。
エルトゥールル号乗組員や漁村の人々の素顔や関係性にもっと接近してくれたら、おのおのの背景や思い、展開がさらにドラマティックに受け止められたのではないだろうか。
また、テヘラン邦人救出劇が駆け足気味になってしまっていたのも、少々もったいなく感じる。
【125年に及ぶ日本とトルコの友情】にクローズアップしたことで、個々のエピソードそれ自体の深みが失われてしまったのが残念である。

「日本とトルコの友好関係を紹介する」というPR的観点から見れば、一定の成功は収めている映画だと思う。

随所に散りばめられた両国の文化・民俗・風習(トルコのレスリング、伝統的な紙装飾技法エブル、民族楽器サズを奏でながらの即興歌の掛け合いから喜びのダンス、日本側は遊女遊びや漁村の生活風景など)は、文化庁や関係機関のPR的な意図を過剰に感じさせる。

純粋に映画として楽しみたい人には、そういった文化啓蒙的な思惑が邪魔になってしまうような気がする。

少々辛口ではあるが、【国家的プロジェクト映画】の限界なので仕方がない。
ただ、エルドアン大統領の冒頭のスピーチだけは、蛇足以外の何物でもなかった。

まだご覧になっていない方には、ぜひトルコと日本の人々の「誇り」「美徳」「心のふれあい」部分に着目して鑑賞されたい。もちろん、ハンカチ・ティッシュはお忘れなく。

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2016年1月8日金曜日

トルコの蜂蜜生産量が最高記録!

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

2015年のトルコの蜂蜜生産量が共和国史上最高記録を達成した、とのニュースが1月4日付Hurriyet紙に掲載されていたので、下記に翻訳・転載する。

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2015年のトルコの蜂蜜生産量が共和国史上最高記録を達成した。トルコ養蜂家中央組合の組合長バフリ・ユルマズ氏によると、トルコには680万の巣箱があり、昨年はトルコ全土で103000tの蜂蜜が生産されたとのことだ。この生産量には偽物蜂蜜は含まれない。

 

トルコで近年問題となっている偽物蜂蜜との戦いは今年も継続しそうである。
トルコ養蜂家中央組合の組合長バフリ・ユルマズ氏がアナトリア通信の記者に話したところによると、偽物蜂蜜に対抗するために始めた取り組みは徐々に実を結び始めているとのこと。

「2016年も、偽物蜂蜜を製造する人々に我々は徹底的に対抗する。偽物業者の好きにはさせない。我々はいつでも、生産者の権利と流してきた汗を守るために努力する。」
と話した。

ブドウ糖などで“不法に密造”された蜂蜜が販売されることは決して見過ごさないと強調するユルマズ氏はまた、次のように話している。

「この件に関しては断固として譲らない。偽物蜂蜜の製造者や人々を騙す者を見つけたら糾弾し、我々の権利を守るための法的措置を講じる。」

「58,000の組合員と680万の巣箱が登録されている。昨年はトルコ全土で103,539tもの蜂蜜が生産された。この数字は過去遡っても最大である。」

「かつてはこのような数字には全く手が届かなかった。2015年最も蜂蜜を生産した県としては、やはりオルドゥ(黒海沿岸東部)とムーラ(トルコ南西部)がトップに上がっている。さらにアダナ、アイドゥン、シヴァス、メルシン、イズミル、アンタルヤ、バルケシル、シールト、ディヤルバクル、ワン、カルスが続く。この数字をもって、蜂蜜生産量において世界第2位の地位は守られた。一方中国は蜂蜜生産で未だにトップを維持している。」

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「偽物蜂蜜」とは初めて聞いたが、少し調べてみると日本の市場でも相当出回っている代物のようである。水あめや砂糖水、人工甘味料などで人為的に製造されたものが「純粋はちみつ」として出回っている、という。完全万能食とも言われる蜂蜜も、これでは健康への効果は期待できないが、こういった食品偽造はトルコでも今問題となっているようだ。

ちなみに、この記事の関連記事によると、トルコは蜂蜜生産において中国に次いで世界第2位でありながら、輸出の面から見るとトップ15にも入っていないとのこと。

東部黒海プロジェクト地域振興局(DOKAP)のエクレム・ユジェ局長によると、東部黒海沿岸産の蜂蜜がやはり人気が高く、またオスマン帝国の提督たちも東部黒海の蜂蜜を食べて世界を治めたそうである。

「この地域は養蜂がなければ成立しない。DOKAPとしても養蜂家への支援を行っている。トルコ全体で人口の23%が農業地域に暮らしているが、東部黒海地域では人口の40%が農地に暮らしている。この地域が特に標高が高く、また森林区域の村に住む人々にとって農作地が非常に限定的であることを表している。この地域は豊かで多様な植生に恵まれており、また異なる気候と地形を有していて、養蜂にとって非常に恵まれた環境であると言える。」

以上のように話すユジェ局長は、生産量が世界2位でありながら輸出で世界のシェアを取れていないことを憂い、トルコの蜂蜜生産の5分の1を占める東部黒海産の蜂蜜を世界に知らしめていきたい、と意気込んでいる。

一大帝国を築いたオスマン帝国軍の力の源、トルコ産はちみつを、ぜひとも食べてみたいものである。

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2016年1月6日水曜日

イスタンブール・シーフード・フェアのご案内

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

新年あけましておめでとうございます。


今年も引き続き、ますます注目株のトルコに関する様々なニュースを発信して参ります。


どうぞ宜しくお願いします。


 


さて、2016年最初のニュースは、トルコ経済省から日本企業様へのご案内です。
201632326日、イスタンブールにてシーフードの国際展示会『Seafood Istanbul 2016』が開催されます。





鮮魚・冷凍水産品・水産加工品をはじめ、水産加工機械・冷凍冷蔵機器・厨房設備・調理器具・包装物流関連製品など、水産業にまつわるあらゆる物が一堂に会します。

展示会詳細はこちらのサイトをご覧ください。

   

 
これに合わせて、トルコ共和国経済省が視察を希望される日本企業を対象とする補助をご提供いたします。

トルコ経済省から提供されるインセンティブは下記の通りです。

・ホテル宿泊及び朝食

・商談場所

・空港=ホテル=展示会場間の送迎等

日本-トルコ間の航空費用は各自でご負担いただきます。)

 

<スケジュール>

 321日(月)イスタンブール着

 322日(火)トルコ企業との顔合わせ

 323日(水)展示会・工場見学 等

 324日(木)イスタンブールより帰国


お申込み・お問い合わせは、トルコ大使館商務部・齋藤まで。

TEL03-3470-6723 FAX03-3470-6280 maili-economy@turkey.jp

(*申し込み締め切りは310日まで。)
 

 

ぜひこの機会に、視察団に奮ってご参加下さい。

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