2018年8月31日金曜日

HISトルコにホテル開業。現地法人を設立へ

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

エイチ・アイ・エス(HIS)の連携子会社であるHISホテルホールディングスは、トルコにホテル事業を展開するため子会社「H.I,S.&DORAK CO.,Ltd」を設立すると発表しました。

最初の事業としては、温泉保養地として日本人観光客からも人気のパムッカレにホテルを建設予定です。
子会社の設立は今年の10月を予定しており、51%をHISホテルホールディングスが出資し、残りを現地の旅行会社が担う見込みとなっています。


その雄大な景観で人気のパムッカレ

新会社の設立はトルコでのインバウンド事業の拡大と強化を目的としており、パムッカレのホテルは2020年春までに開業予定です。

HISホテルホールディングス
HISホテルホールディンスは「変なホテル」をはじめとした新しいコンセプトのホテルを展開するHISグループの企業。「変なホテル」は2015年に長崎に1号店が開業し、宿泊者のチェックイン・チェックアウトなどをロボットが担当し話題を集めました。その後、千葉県舞浜や愛知県などにも開店し、店舗数を伸ばしてきていました。同社が海外の観光地に企画するホテル。どのようなものになるのか目が話せません。

2018年8月29日水曜日

トルコでトヨタが売上3位。2005年以来12年ぶり

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>


イスタンブール工業会議所(ISO)が発表した2017年の工業部門の売上高上位500社(ISO500)によると、2005年以来12年ぶりにトヨタ・トルコが3位にランクインしました。

上位10社は例年通り、エネルギー、自動車、家電、鉄鋼の4分野が占め、1位は石油精製会社テプラシュ、2位はフォード・オトサンが入り、自動車セクターの好調が目立っています。

トルコの製造業は、1990年代に発展した繊維・衣料品、食品加工などの軽工業から、近年では外国資本の進出によって自動車産業、鉄鋼などの重工業へとより幅広い発展を遂げています。主力となる輸出品目も自動車・鉄鋼が中心となっていますが、これらの製品の生産のための部品や周辺機器などは輸入品への依存が高いのが現状です。

トヨタ トルコ
Toyota Motor Manufacturing Turkey Inc. (トヨタ トルコ)はトヨタの欧州生産拠点の1つです。
1994年に生産を開始し、28万台の生産実績を誇っています。
トヨタ  トルコの2016年の売上は6位であり、2017年には3つ順位を上げました。2017年の輸出額は500社中2位です。
トルコ トヨタはヨーロッパ最大のトヨタの生産工場であり、トルコ最大の自動車メーカー及び輸出企業の1つです。

Photo by トルコ経済新報

トルコの自動車産業
トルコにおける自動車の生産高は、前年比12.6%の167万3,664台、輸出は16.8%増の133万2,794台とともに増加し、過去最高の記録となりました。

自動車工業協会(OSD)によると、2017年の自動車の生産は国内販売の鈍化にもかかわらず、EU向けの輸出の好調が続いたことが過去最高の輸出額に繋がりました。
前述のように、トルコの自動車産業はエンジンなどの主要コンポーネントを海外からの輸入に頼っていることが現状として問題視されていましたが、エルドアン大統領は2017年11月にはプロトタイプの電気自動車を2019年から生産するという国民社計画を発表し、同計画のプロジェクトでは部品も含みすべてを国産とすることを発表しています。

2018年8月11日土曜日

医療観光でトルコを訪れる人が急増

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

トルコを医療観光で訪れている人の数が急速に増えている。

医療観光とは、医療を受けるために自国以外の国へ渡航すること。
2007年にトルコを医療観光が目的で訪れた外国人の数は75000人であった。
2014年には36万人、2017年には70万人と、毎年急速に数を増やしている。
2018年には少なくとも85万人の患者が治療のためにトルコを訪れるとされており、さらにこの数字は伸びるのでは、との見方も出ている。

Photo by AC

医療観光でトルコを訪れる人は、価格、品質、技術や施設などの理由からトルコを選んでおり、欧州の多くの国よりも人気が出ている。
ドイツやロシア、アゼルバイジャンやイギリス、オランダからも来訪している。



トルコの医療事情
トルコの国内には、医療の質と患者の安全性を国際的に審査するJCIが認証する医療機関がある。
トルコ国内にJCIが認証する医療機関は54か所あり、認証医療機関を持つ58か国中、数でみれば21%を占めている。
こういった高品質のサービスに加えて料金が低価格であるということも注目されている。
施術によっては他国の10分の1ほど場合も多い。

トルコ、ファッションブランドの海外進出が好調

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

トルコのブランド協会によると、トルコのファッションブランドは海外で急速に市場を拡大しており、毎日平均2店舗が国外でオープンしているという。

国内での収益率が下がっていることから加速している国外への進出により、2018年初めには3150店であった国外店舗が2018年末には4000店舗に近づくとみられており、2020年には6000店舗になるのではと推測されている。

トルコのブランドが最も多く海外店舗を構えているのはロシアであり、それ以外にもウクライナ、カザフスタン、アゼルバイジャンなどの独立国家共同体諸国での出店が41パーセントを占めている。



トルコのブランドColin's 
Photo by Forbes


トルコの繊維・アパレル業
トルコの繊維・アパレル製造業は低コスト・高品質で知られ、近年アパレルの生産地としての地位を構築してきた。

生産力では一定の評価を得ていたトルコのアパレル産業だが、近年注目を浴びているのはそのデザイン力である。

トルコを代表するファッションデザイナーのメタップ・エライディの服は世界19か国で販売されている。他にもヨーロッパで修業を積んだデザイナーが数多く頭角を現しており、今後のさらなる展開に期待が寄せられている。