「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは、大和ハウス工業と新会社を設立し、ネット通販の受注商品をその日に発送する体制を整備する。大和ハウス所有の大型物流センター(敷地面積は約3万6000平方メートル、延べ床面積11万平方メートル超)を用いて、2016年から首都圏で即日配送を始める。
アマゾン、楽天、ヤフー、スタートツゥデイ(ゾゾタウン)がひしめき合うネット通販市場では、「配送の早さ」が生き延びるための課題で各社が凌ぎを削っている。ユニクロが大和ハウスと組むことでネットと物流の異業種が垣根を越えて協力し持続的成長を目指すことになる。
ユニクロの国内のネット通販売上高は年間300億円弱。まだ全体の4%を占めるにすぎない。柳井会長兼社長は「最高水準の物流や販売の仕組みを作る」計画で、サービスの質を高めることで顧客を一気に増やす作戦だ。自宅までの配送については宅配のヤマトと検討を始めているという。
遡ること、2014年9月にトルコ・イスタンブールで開催された「Istanbul Fashion Conference」で、ユニクロの国井圭浩副社長は特別講演を行い、「トルコをヨーロッパ市場への輸出の生産拠点とする」という意思を表明。講演の中で「ユニクロは年間10億ユニットの製品を生産し製造は主に海外で行っている。10月、新しい事務所をイスタンブールで始めた際には、トルコをヨーロッパにおける販売に向けた製品の生産拠点とする計画」としている。同氏は更に「ユニクロは現在の生産量10億ユニットを5倍にすることを目指し、トルコはインド・中国・米国・東南アジアに続き、5番目の生産拠点となる予定。トルコを通して、ヨーロッパと米国のファッションを生み出しているヨーロッパ諸国の貿易運営を築いていこうと思っている。ユニクロはトルコの衣服産業を高く評価し、長期の提携を形成したいと思う」と述べている。
ユニクロがスポンサーをしている錦織圭選手の世界での活躍が後押しして、ユニクロのイメージも更に大幅アップ。ユニクロは更に注目企業へと突き進む勢いにある。
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