2013年10月25日金曜日

トルコに共同で大学

「トルコに共同で大学」という記事が目に飛び込んできた。昨日の日経の夕刊である。「やっと今になって」という印象と「いよいよここまで」という二面の感想である。それにしても、今後の息の長いトルコ・日本の関係を考えたときに、最も近しくも親しみのある友好国、トルコとの「科学技術の包括連携」をテーマとする合意は手放しで祝したい。

時あたかも、来週29日はトルコ共和国宣言記念日である。先日来、報道されている今月末の安倍首相のトルコ訪問はそのタイミングも視野に入れたものと考えられるが、三菱重工業が2兆円規模の原発を受注するなど、両国間の関係を更に深化させる上で大歓迎と言える。

主旨は「両国が共同でトルコに原子力工学などの研究者や技術者を育成する科学技術大学を設立する」というもの。日本同様に地震国であるトルコだが、防災分野でも研究組織の創設を円借款で支援するという。日本側は研究者の派遣やカリキュラム作成などで協力。開校は2−3年後を目処とし、施設設備はODA活用も視野に入れるという。

背景には「現地で日本との協力に前向きな研究者や技術者を増やし、日本企業の進出を後押しする効果」が狙いとしてある。これまでは大成建設によるボスポラス海峡横断鉄道トンネルといったインフラ案件が新聞等で報じられることが多かったが、今後は科学技術、人材育成の分野にも両国の協力が広がっていくことものと思われる。


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