トルコにとって10月29日は共和国建国を祝う祝日です。1923年のこの日、ムスタファ・ケマル(後のアタチュルク)によって「トルコ共和国」が宣言されました。東京のトルコ大使館でも特別レセプションがこの日の夜に開催されます。
90周年を迎える記念日の背景について少し触れさせていただきます。
オスマントルコ帝国は、第一次世界大戦で敗北。イスタンブールは外国軍により占領支配され、アナトリアも分割占領されました。そんな中、ムスタファ・ケマルは3年の長きに渡って続くこととなった独立戦争を1919年に起こしました。その結果、オスマントルコ帝国は崩壊、外国軍の占拠からも開放され、1923年10月29日20時30分に「トルコ共和国」の建国宣言が行われました。ムスタファ・ケマルはトルコ共和国初代大統領として選出され、トルコの父、アタチュルクの名のもと民主主義、政教分離の近代国家を確立しました。
トルコに行ってビックリする一つは、どこに行ってもありとあらゆるところでアタチュルクの写真や銅像に出くわすことです。役所や学校にはアタチュルクの肖像画が掲げられています。トルコ共和国の通貨である新トルコリラにはすべての紙幣にアタチュルクの肖像が印刷されています。公の場でアタチュルクを侮蔑する者に対して「アタチュルク擁護法」なる法律があって罰則が加えられることもあるといいます。
一方、トルコの国内においても、世俗的な立場にある人々から、「行き過ぎた神格化」あるいは「政教分離」に違反するのではという声も上がっています。アタチュルクがお酒を好んだことやイスラーム保守派への抑圧などから非難する人も存在します。
この29日に安倍首相は今年2度目となる異例のトルコ訪問を検討中と聞きます。
エルドアン首相と合意した原発計画に関し、安倍首相自ら受注実現に向けて働き掛けたい考えがあると言われています。
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