昨年11月に参加したアンタルヤでのヘルスツーリズム展、少し、時間が経ちましたがここに何回かにわけてご報告します。最初は展示会編です。
「お偉いさん」を壇上から報道陣のカメラが
昨年11月から成田・イスタンブール間の便数が増え、今後も増便は関空や名古屋、羽田において検討の視野にあると聞く。昨年、日本は念願の日本への外客数が1000万人を突破、2020年東京オリンピックのある年までに2000万人を目指している。日本にとって、僅か80万人を超える人口のアンタルヤの一都市が年間1000万人の旅行者を引っぱり込んでいることを考えるとき、one-wayでなくtwo-wayの相互メリットを探る商機上の検証が今後なされるべきではと考える。「日本とトルコ」、「日本の地方都市とアンタルヤ」、「Turkish Bathと日本の温泉」、日本のおもてなし文化とスパ&エステの高い技術とTurkish Bathとの乗り入れやコラボ展開など、どういうレベルであれ対象であれ、ビジネスチャンスを多分に感じた。
世界的なリゾート地として有名なトルコ南西部のアンタルヤ(Antalya)で、Anfas
Hetex "5th International Health Tourism Exhibition"が, 11月14日(木)〜16日(土)の三日間Antalya
Expo Centerで開催された。Anfas
Atex (Outdoor, Sport and Alternative Tourism Exhibition)も同時開催となった。前回のAnfas Hetexには30カ国365名からなる海外来場者、トルコ国内からは39都市から7026名の参加があった。出展企業数は101社、2750件のB2B個別商談会が9000sqmの展示スペースで行われた。
Hetexは、「健康、スパ&ウエルネス、タラソ、温泉療養」に焦点を当てたトルコ国内でもユニークな展示会。病院・温泉施設、スパ&ウエルネス施設、ホテル、関連旅行会社、エステや美容分野のミーティングポイントとして位置づけられている。今回、10,
000人のビジネス来場者と3,
500件の個別商談件数を見込んでの開催となり、トルコ国内外からの出展企業数は150社、10000
sqmの展示スペースでの開催となった。
アンタルヤは世界的なリゾート地として有名。トルコを訪問する年間3000万人のうち、1000万人がアンタルヤを訪ねる。地中海に面し山に囲まれ切り立った海岸線の美しさが一際で、アンタルヤを「トルコリビエラ」と呼ばせている。アンタルヤ国際空港から市の中心部までは13km、同空港は増え続ける観光客を反映して地中海地方有数の空港に成長。最近のユーロモニターの調査によると、外国からの旅行者が最も多い都市のランキングをみると、アンタルヤが第9位を占めている。1位は香港、2位シンガポール、3位バンコクとアジア勢が上位を占める。
ホテルの窓から
切り立つ山、緑の海、豊かな緑
早速、展示会場に入ってみよう。オープニングセレモニーが始まろうとしていた。トルコ国内で開催されるかなりの数の展示会やショー、イベントを筆者はこれまで経験しているが、いつも、不思議に思うことがある。開始ギリギリまで、本当に始まるのだろうか、いつ始まるのだろう・・。つまり、直近の直近でいっきにすべてがドーンとやってくるのである。実際この後に出向いたイスタンブールでのレザーフェアのオープニングセレモニーは、急遽会場変更があったが、それを知らされる間もなく待っていたら、すでに「終了!」しているとの話しが伝わってきた。一緒にいた日本のメディアの方と顔を見合わせて笑うしかなかった。
さて、このHetexも関係機関や地元の「お偉いさん」の到着と共にいっきにオープニングの幕が切って落とされた。よくいえば、これがトルコの瞬発力なのかもしれない。Ribbon-cutting
ceremony、お馴染みのテープカットはなかった。ゆえにスタートが唐突だったのかもしれない。お歴々のあいさつに交じって、日本からのミッションを代表して日本スパ振興協会の岡田友悟理事長が挨拶に立ち、「トルコでの今回の経験を日本に持ち帰って今後の両国間の関係構築に資する材料にしたい」と話された。
挨拶に立つ日本スパ振興協会 岡田友悟理事長
場内は民族衣装をまとった踊りや太極拳のデモンストレーションなど来場者への歓迎ムードで満ちていた。イスタンブールと違いアンタルヤはリゾート地ということもあってか、展示会場内外共に、ゆったりと時間が流れる。人々の動きや生活態度、日常のしゃべりにおいてそのアンタルヤらしさは明快に感じ取れる。著名な文化人類学者であった故祖父江孝男氏の言う「県民性」が日本の各地にあるように、トルコにもハッキリとその「県民性」というか「地域性」を感じる。
MEDICAL PARKというブースで、Organ Transportation(臓器移植)の説明を聞いたときいささか衝撃的であった。臓器移植がここの売りの一つであった。日本では何かと複雑で問題が多いだけに不思議な感じではあった。場内にはB2B個別商談会の場所が設置され、トルコ企業と海外からの企業とのマッチングが活発に行われていた。参加国を示す案内ボードにはアゼルバイジャンから米国まで日本を含む26カ国が掲示されていた。日本からの出展企業はなかった。
昨年11月から成田・イスタンブール間の便数が増え、今後も増便は関空や名古屋、羽田において検討の視野にあると聞く。昨年、日本は念願の日本への外客数が1000万人を突破、2020年東京オリンピックのある年までに2000万人を目指している。日本にとって、僅か80万人を超える人口のアンタルヤの一都市が年間1000万人の旅行者を引っぱり込んでいることを考えるとき、one-wayでなくtwo-wayの相互メリットを探る商機上の検証が今後なされるべきではと考える。「日本とトルコ」、「日本の地方都市とアンタルヤ」、「Turkish Bathと日本の温泉」、日本のおもてなし文化とスパ&エステの高い技術とTurkish Bathとの乗り入れやコラボ展開など、どういうレベルであれ対象であれ、ビジネスチャンスを多分に感じた。
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