2015年12月25日金曜日

イスタンブール第三空港のシンボルデザインが決定!

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>
2014年6月25日付けの当ブログにて、「イスタンブール第三空港着工」のニュースについてご紹介した。

2018年末完成予定、102億ユーロの建設費が見込まれている一大事業。
このほど、この新空港のシンボルとなる航空管制塔のコンセプトデザイン・コンテストが開かれ、大手総合エンジニアリング企業のAECOMと、フェラーリのモデル・デザインを手掛けるPininfarinaが共同で手掛けた、トルコ国花チューリップの造形からインスパイアされたデザインが選ばれた。

 
※写真:Radikal

コンテスト参加者の中には、新国立競技場の設計で日本でも一般に名の知れ渡ったザハ・ハディド氏をはじめ、モシェ・サフディ氏、Grimshaw-Nordic(共同)、マッシミリアーノ・フクサス氏、RMJM Architectsなど、世界に名だたる建築家、建築事務所が名を連ねた。

IGA(Istanbul Grand Airport)の代表ユスフ・アクチャイオール氏によれば、
「(この航空管制塔は)イスタンブール新空港に象徴的な意味で大いに意義をもたらすだろう」
と話している。
「世界的に最大規模で、トルコにとって非常に重要な役割を担う新空港の、最も重要な要素である
管制塔のデザインは、国際コンペで決定したいと考えた。世界中から素晴らしいデザインが出品され、選考は非常に困難を極めた。最終的にAECOMとPininfarinaによるチューリップをモチーフにしたデザインに決定した。来年3月に着工し、2017年10月に完成を目指している。」

空港を利用する全ての旅客が見ることのできる楕円形の塔は、何百年もの間イスタンブールの象徴であったチューリップの形状を元に、AECOMとPininfarinaの自動車と航空機に用いられる空気力学の形状を思わせるデザインに仕上がっている。

AECOM欧州・中東・インド・アフリカ建築事務局の局長ジェニファー・ディクソン氏;
「このコンテストのために、Pininfarinaのダイナミズムとロマンティシズムをブレンドして、彼らの自動車デザインのスタイルとAECOMの航空デザイン分野の能力をひとつにまとめたいと思いました。」

AECOM世界航空シニア副代表・ディレクターのベルナルド・ゴグナ氏;
「異なるデザイン業界の専門性を持ち寄って、Pininfarina社の伝統と職人技術に培われた価値を航空部門にもたらしたいと思った。結果、シンプルでモニュメンタルな美を革新性とブレンドさせた作品に仕上がった。」

Pininfarina取締役会長パオロ・ピリンファリナ氏;
「この第三空港の航空管制塔はイスタンブールの象徴の一候補ともなれるモニュメント的な作品だ。我々の提携によるデザイン性を反映したアイディアを発展させるにあたって、新しい美の観点を創造したかった。自動車、ヨット、高級品から家具まで、85年間に渡るデザイン経験がもたらした可能性を、世界中で実現してきたプロジェクトを通して得た建築知識との、他に類を見ない調和によって、オリジナルの、技術的にも発展した構造を創出することができた。」

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昨今、洗練されて近未来的なフォルムの空港が増えているような気がするが、中でもひときわ目を引く、新たなシンボルとなるのかもしれない。

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