<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>
表題の件について、トルコ投資促進機関ISPATがニュースを出していたので、下記に転載する。
***************************************************************
トルコは発電において、地元の資源に依存しているため、再生可能エネルギーへの投資を対象とするインセンティブを拡大する。
先の法改正に従い、タービン、発電機、および風力発電機用ブレードを「優先投資」とみなし、付加価値税ならびに関税免除、減税、金利のサポート、土地配分、および社会保険料サポートの対象となる。
トルコの多層的インセンティブスキームは、投資の種類、規模、そして分野別に投資をサポートする。
このスキームは、トルコを6つの分野に分け、高い番号のついた分野への投資プロジェクトほど、より大きなインセンティブの恩恵を享受することになる。
再生可能資源の活用に使用される機器の製造に関連するプロジェクトは、分野5に指定されている。
2023年にトルコで予測されている需要電力440 TWh を実現するために必要な投資は、1300億米ドルと見込まれている。
それまでにトルコの設備電力のほぼ三分の一が、再生可能エネルギー資源から発電されることになる。
*************************************************************
トルコは石炭を除き、石油や天然ガスなどの化石燃料資源に乏しく、エネルギー自給率は30%程度である。現在、トルコは資源の外国依存脱却を急いでおり、原子力発電や再生可能エネルギー設備構築プロジェクトが進められている。
ちなみに、2015年10月末時点の発電内訳は下記の通り。
1位・・・天然ガス+LNG(37.4%・80,489,808MWh)
2位・・・石炭(27.4%・58,881,196MWh)
3位・・・水力(27.0%・58,061,823MWh)
4位・・・風力(4.4%・9,509,359MWh)
5位・・・地熱(1.2%・2.577.130MWh)
その他熱エネルギー(2.6%・5.643.686MWh)
※出典:TEIAŞ(トルコ送電会社)
また、設備容量としてのシェアは、2015年10月末で下記の通り。
1位・・・天然ガス+LNG(29.4%)
2位・・・水力(ダム式)(25.0%)
3位・・・石炭(20.4%)
4位・・・水力(流水式)(10.4%)
5位・・・風力(5.9%)
6位・・・地熱(0.8%)
7位・・・太陽(0.3%)
その他熱エネルギー(7.8%)
※出典:TEIAŞ(トルコ送電会社)
トルコの年間発電量は2000年から2014年の15年間でほぼ倍の250TWhと、急激な上昇を見せている。
建国100周年となる2023年までに、440TWhの発電量を目指すトルコ。出来る限り自給できるエネルギーを用いて発電力を増加していきたいが、ダムの建設など環境への負荷が懸念されるプロジェクトには市民の反対運動も多いと聞く。
トルコの豊かな自然を残したまま、目標達成できるプロジェクトが進むことを願う。
【トルコ進出、トルコ進出コンサルティング、トルコ貿易投資支援の専用サイトはこちらから】
0 件のコメント:
コメントを投稿