2015年12月24日木曜日

2016年はトルコ中小企業の投資年

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

表題のタイトルの記事が12月22日付けSABAH紙に載っていた。
トルコ経済をさらに活性化させると思われる希望の星が、トルコでKOBIと呼ばれる中小企業だ。
過去記事『トルコ中小企業(KOBI)への期待感』でお伝えしたが、政府としても投資促進を推奨しているKOBIは、2016年さらなる注目の的となりそうだ。

以下、記事を翻訳・転載する。
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トルコ経済のジェネレーターである中小企業(KOBI)は、2016年を新たな投資で迎えようとしている。研究開発センターを開く者もあれば、現在の投資高を倍増させる者もある。目的はグローバル市場でより強くなることだ。



トルコ経済の心臓であるKOBIは、長いこと待ちわびていた投資を実現し始めた。アナトリア各地から投資の知らせが続々寄せられる。研究開発センターを設立する者、現在の投資額を倍増させる者などもいる。政府からの奨励という追い風も受けて、KOBIは新規投資で付加価値のある生産モデルに移行したがっている。EUとの間で再開した交渉もKOBIの新時代における計画に影響を与えている。KOBIをグローバルなステージで発奮させたもう一つの展開として、トルコで開催されたG20もあった。サミットにおいて、KOBIは初めて議題に上がり、中小企業が数多くの分野で支援される決定が下された。

1-ブルサからバフラへ、自動車産業の流れ
自動車セクターはここ最近最も投資家を呼び込む分野のトップに上がっている。ブルサで運営しているファビオ空気緩衝装置・付属品会社(Fabio Hava Süspansiyon Sistemleri ve Yedek Parça şirketi)は、バフラのOIZ(組織化産業地帯)で投資のために購入した15000㎡のエリアの契約にサインした。会社オーナーのムスタファ・バジャクチュは、先週スタートした投資に関して次のように発表を行った。
「ここで、15000㎡の土地に7500㎡の屋内施設を作る計画だ。初年度は100人雇用する。5年間の間に徐々に増員し、約500名の規模にする予定。また、屋内スペースも30000㎡まで広げる。ブルサにある現在の施設は32000㎡である。弊社はサスペンションのエアバッグを生産しており、現在世界中あちこちに輸出している。中東、欧州、アメリカ、その他思いつく限りのあらゆる地域に輸出している。弊社で生産しているサスペンションのエアバッグは主にバスや輸送トラックに使用されている。」

2-フィリズ・ヘルワは100周年に向けた投資を準備
1928年に営業開始したフィリズ・ヘルワは、技術的投資と顧客満足に焦点を置いたサービスで、今日トルコで重要な企業の一つとなっている。サムスンOIZの施設を毎年強化していると話すフィリズ・コンフェクショナリー副CEOのオメル・チョルーは、
「来期は(生産)キャパシティーを増やす予定。食品用OIZでも4000㎡規模の建物を作っているところ。2016年にはここで小麦製品の生産を計画している。輸出事業も継続する。特にロシア市場を重視しており、さらにフランス、ドイツ、ベルギーが続く。」
と話した。
また、息子のメリフ・チョルーが任に着いたことで新規市場が開かれ、中東諸国への輸出に向けて今進めている、と話した。

3-急成長につき新規工場増設
イキテルリOIZで運営するアルマ鋳造も急成長を遂げているKOBIの内のひとつだ。この会社は欧州市場で収めた成功をさらに確固としたものとし、増大するポテンシャルに対応するため、最近ハドゥムキョイで1200万リラの投資を決定した。新年を新しい工場でスタートしようとしているアルマ社は、従業員も増員する予定だ。目標は、国産自動車のようなトルコにおける経済を活性化させるであろうプロジェクトに進出することである、とムスタファ・アドゥギュゼルCEOは話す。
「我々は生産モデルを日々刷新している。最適な物を高品質で提供するために、自社の機械の内製を開始した。我々は特許や実用新案を数多く取得した。そのおかげで、20カ国以上の国々へ輸出が実現している。新工場への投資により、グローバル市場でさらに活躍することができるだろう。」


テキルダーのKOBIが産業会議所に集結
トルコで最大の産業都市のひとつでありながら、法的な問題で産業会議所を有していなかったテキルダーの産業人たちは、この分野における法的闘争に勝利した。2013年4月26日に、1040人の産業人の署名を以て独立した産業会議所の設立のためにTOBB(トルコ商工会議所連合)に申請したテキルダー産業会議所事業主委員会は、肯定的な回答を得られなかったため裁判所へ申し出た。許可はアンカラ第一行政裁判所から下り、テキルダー産業会議所事業主委員会委員長のオメル・サルオールは、県内のKOBIにも大きく関係するこの件に関して、
「我々の会議所は、トルコで7番目に大きな規模の産業会議所となるだろう」
と話している。

若手起業家に財務庁支援
政府が2016年活動計画において準備している、若手起業家が利用するクレジットで改善をもたらす取り組みが実施に移された。若手起業家は計画した投資を実現するために利用するクレジットで、85%まで財務庁支援の保証制度を利用することができるようになった。当制度は現在KOBI、旅行代理店、造船セクターと事業主が利用可能である。

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