去る3月3日(火)~6日(金)、アジア最大級の食品飲料専門展示会であるFOODEX JAPAN 2015が幕張メッセにて開催されました。
4日間の来場者数合計は77,361人。世界中の食品が一堂に会す大展示会は、毎日大勢の出展者と来場者で大変賑わっておりました。
トルコも、例年通りエーゲ海輸出機構(EIB)がオーガナイザーを務め、トルコ・パビリオンとして昨年の33社を上回り35社が出展しました。
出展内容は、ベーキングミックス、飲料、加工保存野菜及び果物、ピクルス、製菓、菓子及びスナック類、ドライフルーツ、ドライナッツ、冷凍野菜及び果実、ジャム、蜂蜜、オリーブオイル、その他植物性オイル、パスタ製品、鶏肉製品、豆及び脂肪種子、調理済食品、ソース及び調味料類、スパイス及びハーブ類、ドライトマト、有機農産物、ハラル食品、コーシャ食品など。
中でも群を抜いて多いのは、やはりパスタ・マカロニに代表される小麦関連食品で、全体の1/3程度を占めていました。
実際に来場されたお客様からも、「トルコはパスタ類が多いけど、小麦がたくさんとれるの?」と聞かれたりもしました。
はい、トルコは小麦生産大国です。
アメリカ農務省(USDA)のデータによると、2013-14年の世界の小麦生産量は約7億1400万トン、その内トルコの生産量は1800万トンで、国ベースでは第9位(1:中国、2:インド、3:アメリカ、4:ロシア、5:カナダ、6:オーストラリア、7:パキスタン、8:ウクライナ、9:トルコ ※ランキングにEUを入れるとトルコは10位になりますが、国別で分けると上記の通りです)。(トルコの製粉業者の業界誌『MILLER Magazine』より)
そして日本のパスタ輸入市場を見てみますと、2013年はトルコからの輸入量が16495トン(構成比12.3%)で、イタリア、アメリカに次いで第三位(横浜税関資料)。トルコにとって、日本の市場は非常に大きく魅力的なようです。
トルコパビリオンでパスタ類の次に多く見られたのが、食用油。ひまわり油やヘーゼルナッツオイルなどもありますが、なんといっても数も種類も多く打ち出されているのはエーゲ海および地中海岸で取れるオリーブオイル。イタリア、スペインといった競合を前に、トルコ産オリーブオイルが日本の市場でどう位置付けられていくのか、今後の展開が気になります。
(トルコ産オリーブオイルについては、過去記事参照ください。)
また、ドライフィグやドライアプリコットといったドライフルーツもトルコからの輸入品が増えており、今回のFOODEXにも3社(団体)が出展していました。
他、目新しいところでは、鶏肉・鶏卵プロモーション組合、シーフード、エナジードリンクなどが目につきました。
私たちの生活のすぐ傍に増えてきているトルコ産品。新たな分野の開拓も楽しみです。
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