2016年10月8日土曜日

株式会社IHI、プラント向け圧縮機の現地工場をトルコに新設

<トルコとの貿易・輸出入、トルコへの投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>


江東区豊洲に本社を置くIHIが、トルコのダルガクラン・マキナ社と合弁でプラントの基幹部品となる圧縮機(コンプレッサー)の工場を新設する。IHIは宇宙航空・エネルギー機器、建設機械等の重工業を主体とする製造会社で、ダルガクラン・マキナ社は産業機械メーカー。設備投資額は約15億円で、IHI51%を出資し社長も現地に送り込み約60人の体制を予定している。

IHIのトルコ進出の狙いは、トルコ市場をベースに、将来需要の見込める欧州をはじめ中東、アフリカ等の周辺市場の開拓にある。トルコとEUとは関税同盟が結ばれ、トルコの労働力は安価かつ豊富で、日本企業からみて魅力的な市場である。なお、IHIの旧社名は石川島播磨重工株式会社、2007年7月からそれまで略称として用いていたIHIを正式社名に変更している。

圧縮機(コンプレッサー)はプラントの基幹部品で、2年後の2018年度からの稼働を目指し、稼働3年後には年間約200台の生産を目指すという。新聞等の報道によると、基幹部品のインペラやギア等は日本で生産し、技術力を必要としない部品は現地調達をして、トルコの新工場でアセンブルするようである。生産した圧縮機はダルガクラン社の営業ネットワークを活用して販売に取り組む。日本企業による圧縮機の工場建設はトルコでは初めてで期待が寄せられている。 

コンプレッサーのイメージ(IHIのホームページより)

閑話休題。715日夜のクーデター以降、トルコの動向から目を離せないが、「トルコ経済レポート」と題して駐日トルコ共和国大使館商務部からニュースレターが定期的に発信されている。今のトルコ経済と今後のトルコ経済を把握しておく上で貴重な情報源である。弊社サイトにも掲載しているので参照されたい。下記サイトのメニュー「トルコ経済レポート」をクリックしてください。http://turkey-japan.com

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