レーズンで有名なサルタナ種のブドウ、実は青果の状態でも大きな外貨を稼ぐ産品のようです。
8月3日に今シーズンの生ブドウ輸出が開始された、とのニュースが出ていたので、ご紹介します。
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『サルタナ種の生ブドウ、国外へ出荷始まる』
http://www.eib.org.tr/basinodasi.asp?HaberId=90CCC9249B92422297F7B54F6EFFC8D5
トルコの伝統的な輸出品であるサルタナ種生ブドウの輸出が、2016年8月3日水曜日に開始された。生ブドウ輸出の70%をロシアに送っているブドウ生産者たちは、8月9日に予定されているエルドアン大統領とプーチン大統領の会談が良い方向に進むことを期待している。
サルタナ種生ブドウの収穫物は昨年に比べ生産量の増加が期待されている。エーゲ青果物輸出業者組合会長のルザー・セイヤール氏は、サルタナ種生ブドウの輸出が2014年には18万6千トン、2015年には13万1千トンであったこと、2016年には15~16万トンの輸出を目指していると話した。
エルドアン大統領とプーチン大統領の会談が青果物輸出にとって非常に重要であると強調するセイヤール氏は、
「ロシア市場が過去ほどの強さではないにせよ、ロシア市場が輸出の面でオープンであることが分かれば、業界にとって心理的なモチベーションをもたらすことになる。ロシアとの合意が成立すれば生ブドウの輸出にも良い影響を与えるだろう。さもなければ、トルコで収穫された生ブドウを他の輸出市場や国内市場で消費させることは不可能だ。余れば全てレーズンに加工される。生産者の努力が報われなくなってしまう。」と話した。
トルコの生食用ブドウ生産の中心地であるアラシェヒル-サルギョル-ブルダン地域では、収穫量も品質も申し分ないとサイヤール氏。サルタナ種ブドウのブドウ畑が今年は例年より15日早く芽吹いたため、それに伴い収穫と輸出の時期が昨シーズンに比べ約1週間前倒しとなったと話した。
エーゲ輸出機構のデータによれば、トルコは2015年131,475トンのサルタナ種生ブドウを輸出し、105,552,000ドルの外貨を獲得した。トルコの青果物輸出総計は175,882トンで、輸出額は141,479,000ドルだった。ロシアへの輸出は97,470,000ドルで輸出総額の69%を占めている。次いでドイツが9,500,000ドル、サウジアラビアが6,200,000ドルと続く。トルコは2015年に46か国に生食用ブドウを輸出した。
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残念ながら青果物としてのトルコ産ブドウはまだ日本に入ってきていませんが、レーズンで有名なサルタナ種、ぜひ一度生食で味わってみたいものです。
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