2015年11月20日金曜日

イスタンブールが世界新興都市TOP10入り

<トルコとの貿易・輸出入、トルコ投資、トルコ進出を考える日本の企業様へ>

 ジョーンズラングラサール(以下JLL)の調査報告書にて、トルコ最大都市のイスタンブールが『世界の新興都市』に選ばれた、と11月6日付けのSABAH紙が伝えている。


以下、主な部分を翻訳・転載する。

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企業不動産コンサルティングの分野でサービスを行うJLLは、「都市インデックスと都市の新世界」というタイトルの調査を完了した。世界の各都市を発展・発展途上・新規という三つのメインカテゴリーでランキング。イスタンブールは、上海北京サンパウロと並び「世界の新興都市」カテゴリーにランクインした。調査において、この三都市も中規模および大規模な経済の社会的・経済的首都と位置付けられ、「これらの都市は、グローバル企業の貿易及び投資分野におけるハブ的立場にある。未だに『新興』と呼ばれてはいるものの、実際それぞれが『世界都市』への途上にある。」とされた。調査によると、幅広い国内および地域市場への入り口であるこれらの都市は、戦略的に重要な立地とダイナミックな労働力市場のアドバンテージを利用して、さらに高みのセクターへと上りつつある。

調査において、イスタンブールの経済的特性で重要な分野として、商業・観光・交通が挙げられた。イスタンブールサンティアゴは、地域において最も強固な交通システムを持つ二大都市として特記された。サンパウロムンバイに並び、地域におけるイノベーションの中心になっているイスタンブールが、このキャパシティをアドバンテージに変えて商業化し始めたことが指摘されている。この調査によると、中国を除き、都市消費者需要で増加が予測される中心地のひとつとして、ジャカルタムンバイに並んでイスタンブールが上がっている。2030年までに上海及び北京の可処分所得は3500億ドルに及ぶと考えられる。この数字は、ロンドン東京では2500億ドル、イスタンブールでは2000億ドルを超える。周期的な変動はあっても、2009年下半期に土台が作られた金融センター事業でもって、イスタンブールは『自らを金融センターと位置付ける新興の世界都市』の中で上昇を続けている。

アーンスト&ヤング(以下EY)は、『中央・南東ヨーロッパM&A及び買収取引のバロメーター2015年6月報告』を発表した。報告書では、上半期は2014年に比べて取引値ベースで著しく落ち込んでいるにも関わらず、トルコが33億ドル相当の155件のM&A及び買収を実現したことを指摘した。EY企業ファイナンス部長ミュシュフィク・ジャンテキンレルは、上半期に起こった政治・経済の不透明さにも関わらず、トルコの中長期での高い成長ポテンシャルとポジティヴな経済指数が外国人を魅了したと話す。最もM&A及び買収が多かったのはITセクターである。

外国人投資家の人気を博しているイスタンブールは、競争力のある巨大都市ランキングでも、クアラルンプール台北メキシコシティと争っている。調査によると、「世界の発展都市」カテゴリーにはロンドンニューヨークパリ東京が挙げられる一方、香港シンガポールも最近この4都市に加えられたことが報告されている。長期的には上海もこのカテゴリーに加えられる可能性も指摘されている。
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再選挙の結果政権が安定したことにより、しばらく停滞気味だったトルコ経済も躍進の兆しを見せている。イスタンブールの世界都市ランクインはその象徴とも言えそうだ。

今後の展開が楽しみである。

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