4月のはじめ、トルコの首都アンカラに、突如として『機動戦士ガンダム』に登場するザクを彷彿とさせるロボット像が出現しました。
アンカラの人々は市の中心部に突如として現れた『トランスフォーマー』のようなロボット像の出現に度肝を抜かれた、と報じられています。
遅れてきたエイプリル・フールのジョークかと思った、との声も聞かれるこの3.5mの巨大ロボットは、実は今建設が進められているテーマパーク『ANKAパーク』のPRのために設置されたものでした。
ロボット像は大統領府近くのアタテュルク森林農園交差点に出現。全部で20体がアンカラ市内各地に設置されたようです。
これらは、完成したらヨーロッパ最大規模となるテーマパーク、『ANKAパーク』の建設を推進するアンカラ市役所が、テーマパークPRのために設置したことが明らかになりました。著作権の関係でトランスフォーマーの完全なコピーはできなかったため似たような形状とした、とのことで、残念ながらガンダムとは無関係なようです。
このANKAパーク計画を推進するのが、アンカラ市長メリヒ・ギョクチェク氏。
このプロジェクトについて「子どもたちを狂喜させるだろう」と話すギョクチェク市長は、この約10日前に自身のTwitterにて5体のロボット像と一緒に撮影した写真を投稿し、フォロワーに「一番かっこいいのはどれ?」と問いかけていました。
1994年からアンカラ市長を務めるギョクチェク氏は、アンカラのPRに非常に意欲的です。
2011年には『ミスケット猫』というアンカラを代表するゆるキャラ的キャラクターを打ち出しています。「ミスケット」というのはアンカラに特有の民族舞踊の名前であり、この猫もアンカラの民族衣装を着てミスケットを踊ります。
2011年4月14日には、TVに初登場したミスケット猫たちと一緒に、市長自身もミスケットを踊る姿が放送されました。
しかしながら、鳴り物入りで登場したこのミスケット猫も、ここ最近はとんと姿を見ないとか…。
今回のロボット騒動も、「ギョクチェクのファンタジーに無駄に税金が使われた」などの批判も寄せられるなど、さまざまな意見が飛び交っています。
さて、そのお騒がせ市長が推し進める【ANKAパーク】、2015年6月オープンの予定となっています。
都市計画の面で問題があるとして裁判所から建設中止の決定が下されていますが、かまわず強気で進められているこのテーマパーク。
果たして6月のオープンは間に合うのか。
計画通りの内容と結果が期待できるのか。
そして新たなトルコの観光スポットとなるのか。
その経過から目が離せません。
<情報元>
http://imarpanosu.com/melih-gokcek-ankapark-otorobotunun-heykelini-dikti/
http://imarpanosu.com/ankapark-projesinde-son-durum/
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