2014年12月14日日曜日

日本ハム、トルコの養鶏大手を買収

日本ハムは12月12日、トルコの養鶏事業大手であるエゲータブ社の買収を発表した。
同社株式の60%を約86億円で取得し子会社化する。

毎年100万人規模で人口が増え続けるトルコの7600万人市場を狙った販売の強化はもちろん、日本ハムは周辺国へ食肉販売を広げたいとしている。トルコはEUとの関税同盟による欧州への輸出拠点として、また、その地政学的な優位性からトルコを地域統括拠点とする中東・欧州への展開を目指す。

日本ハムの2014年3月期の売上高は1兆1220億円。少子高齢化と人口減少で国内食肉需要の拡大が見込みにくいなか、海外での食肉事業を強化して食肉市場世界第5位から3位を目指す。
同社は2011年にベトナムのハム・ソーセージ会社を6億円で子会社化しているが、今回の買収は過去最大となる。
エゲ―タブ社だが、年商70億円で鶏肉用ひな鳥の生産ではトルコ最大手である。年間約1千万羽の鶏を出荷している。日本ハムは国内で年間6400万羽の鶏を出荷している。両社の養鶏・加工処理技術を掛け合わせて、世界的に拡大する鶏肉需要を開拓したいとしている。
<以上、日経Web刊 M&Aニュース(12/12)より抜粋編成>

一方、トルコからの日本への鶏肉解禁がカウントダウンのタイミングに入っている。現在、満を持して待っているトルコ企業である。鶏肉の国内消費量は年間約220万トンで輸入量は80万トンを占める。日本は鶏肉の輸入量が多い。約5億人以上の人口がいるEU全体での輸入量が90万トンというから日本人の鶏肉好きも相当といえる。ナゲットや唐揚げなどの「加工鶏肉」は大半が中国産かタイ産だが、「生肉」は90%がブラジル産である。トルコから見て、日本市場への参入は簡単ではないが、展示会への出展や試食会などを繰り返しながら、地道に忍耐を持って取り組んでもらえれば市場は必ずや開かれるに違い ない。双方に取ってメリットある形で交易して欲しい。
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