2015年7月16日木曜日

トルコから新たに世界文化遺産入り!

少し前のニュースになりますが、ドイツのボンで開かれていた第39回ユネスコ世界遺産委員会において、7月4日、トルコ南東部の古都ディヤルバクルの城壁とヘヴセル庭園が、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。



それに続き、7月6日にはトルコのエーゲ海沿岸部イズミール県セルチュックにあるエフェス古代都市もまた世界文化遺産入りを果たし、トルコの世界文化遺産の数は全部で15となりました。


エフェスはギリシャ~ローマ時代の古代都市で、人気の観光地でもあり、世界中から多くの観光客が訪れています。もうとっくに世界遺産だと勝手に思い込んでいましたが、1994年の申請から苦節21年を経て、満を持してのリスト入りだそうです。

一方のディヤルバクルは、トルコ南東部という立地条件からエフェスほどの観光客を集めることはありませんが、壮大なチグリス川を臨む古代ロマンの宝庫です。
要塞都市ディヤルバクルの象徴ともいえる城壁が最初に作られたのは紀元前3000~4000年前とも言われますが、残念ながらこの当時のものはほとんど現存していません。現存している城壁は紀元346年にコンスタンティヌス2世によって建造されました。

今回城壁と併せて世界遺産となったヘヴセル庭園は、チグリス川ほとりの、ディヤルバクル城と河谷の間に位置するおよそ700ヘクタールほどの豊饒な土地を指します。この土地まで含めた文化的景観が、保存と修復の必要性が認められ、満場一致で世界遺産登録に結び付いたというわけです。


ディヤルバクル、エフェスとも、世界遺産登録された遺物の他にも数多くの歴史ロマンを感じさせてくれる遺跡や景観に溢れた土地です。
トルコ・アナトリアの文明は何層にも折り重なった壮大なスケールの人類史を感じさせてくれます。


なお、現在登録されているトルコの世界遺産は下記の通りです。

・ディヤルバクル城壁とヘヴセル庭園の文化的景観
・エフェス古代都市(イズミール)
・イスタンブール歴史地区
・ギョレメ国立公園とカッパドキア
・ディヴリーィの大モスクと病院(シヴァス)
・ハットゥシャシュ(ボアズキョイ)
・ネムルート山(アドゥヤマン)
・クサントス-レトーン(アンタルヤ)
・サフランボル市街(カラビュク)
・トロイの古代遺跡(チャナッカレ)
・セリミエ・モスクとその社会的複合施設群(エディルネ)
・チャタル・ヒュユクの新石器時代遺跡(コンヤ)
・ベルガモンとその重層的な文化的景観(イズミール)
・ジュマルクズク(ブルサ)


http://www.hurriyet.com.tr/kelebek/keyif/29465765.asp
http://www.hurriyet.com.tr/gundem/29461048.asp


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