2014年8月30日土曜日

レジェップ・タイアップ・エルドアン氏

言わずと知れたトルコ新大統領。

28日、首都アンカラの国会で就任宣誓式に臨んだ。大統領の任期は5年。
外相だったダウトオール氏が新首相の座に滑り込んだ。ダウトオール氏により組閣作業が始まり、閣僚名簿はエルドアン大統領に提出されることになる。

前のギュル大統領はかたちとしての存在であったが、エルドアン新大統領は主宰としての権限の行使を明言、すでに新首相はエルドアン氏の「操り人形」になるのではとの批判もトルコから伝わってくる。下記写真はトルコ首都アンカラで大統領の就任宣誓式典に参加したエルドアン氏=ロイター。



8/29の日経の記事にエルドアン氏の横顔が紹介されていた。興味深い。

◇ 午前2時以降に閣僚に電話をすることも珍しくないという。閣僚が寝ていて、警護官が代わりに出ると「もう寝ているのか」としかり飛ばすという。

◇ 選挙での無類の強さ。その要因の一つは、政党支持率を世論調査会社から毎月集め、政策に反映している点。「独裁的」と批判され反対勢力に耳を貸さない政治手法だが、世論には敏感で世論操作に長けている。

◇ パフォーマンス上手。アマチュアのサッカー選手として活躍したことがあり、大統領選中の7月に国内のエキシビションマッチに出て、15分間でハットトリックを決めた。

◇ 「怒りも雄弁術の手法」。昨年夏に抗議デモが発生したのは記憶に新しい。抗議デモの直後に数十万人の支持集会を開き、「おい、CNN、(この集会を)見ているか!」と叫んだ。

宗教的な保守層からはカリスマと崇められ、少数派都市部のリベラル層からは極端に嫌われるエルドアン氏。1954年生まれ60歳の新大統領、すでに「トルコ中興の祖」と評価され建国の父アタチュルクに次ぐ政治家になるとの声も聞こえてくる。

トルコへの進出・販路開拓や貿易投資を考える日本企業が増えている。エルドアン氏が首相として政権の座にいた11年の間にトルコの経済規模を3倍にした実績は、今後のトルコと日本の経済関係を予測する上でも重要なファクターとなる。


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