2014年9月15日月曜日

5分でわかるトルコ投資 その4

その4: 進むEU化(EU関税同盟加盟国)

トルコで生産された製品は、関税なしでEU諸国への輸出が可能です。
トルコがEUの関税同盟に加盟したのは1996年。一方でまだトルコはEUの正規加盟国ではないため、加盟国に認められていないフリーゾーンでの生産が可能です。つまり、輸出入の際の関税、付加価値税、法人税などが一切かかりません。トルコの優秀な労働力を使ってモノを生産し、トルコ国内と欧州に輸出するメーカーが多いのもこういった理由が背景にあります。物流も海路・陸路によって、欧州のほとんどの拠点に48時間以内での配送が可能です。トルコとの貿易やトルコ投資を考える日本企業にとっての大きなプラス要因と言えます。



トルコとの基本的な輸出入制度については、以下のジェトロ・サイトをご参考に

筆者も数多くトルコの工場を視察していますが、いつも真面目に手を抜くことなく仕事に取り組んでいるトルコの労働者に印象づけられます。現地の日本メーカーの統一した評価は「トルコの労働者はまじめでよく働き、品質意識も高い」です。年間労働時間が2000時間を超えるにも関わらず、欠勤日数は欧州各国より少なく、トルコで生産される自動車の品質は最高水準にあると言われています。




2005年に始まったトルコのEU加盟交渉開始以降、トルコ国内ではあらゆる規制をEU化するHarmonization Processと呼ばれる改革がはじまりました。これにより、税制から会計基準など国内法規の多くがEU制度に準ずるものへと変わりつつあり、諸制度の透明化、可視化が飛躍的に促進されています。トルコとの貿易や進出、トルコへの投資を考える日本企業には、先ずはトルコの労働力の質や真面目さを見る上でも生産工場の見学をお勧めします。

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