2013年10月10日木曜日

日清食品ホールディングス、トルコで即席パスタの販売をスタート


<日経新聞記事より抜粋編成 (.写真)2012/7/24, 2013/10/9, 10/10の掲載記事より>



日清食品ホールディングス(HD)は、トルコの食品最大手ユルドゥズ・ホールディング(イスタンブール市)と組み、海外初となるストレート麺タイプの販売をスタート。日清食品HDは201210月、トルコの食品大手ユルドゥズ・ホールディングと折半出資の合弁会社を設立。販売は約23万店の小売店と取引があるユルドゥズの流通網を活用する。すでに中大型スーパーのほぼ8割の店頭にパスタを供給する体制を整えている。同国の即席麺市場はほぼゼロで、日本の大手食品メーカーがトルコで生産・販売するのは初めて。

トマト味、チーズ味など3種類の袋タイプのパスタを売り出し、2015年には年1億食の販売を計画。即席麺の食習慣を普及させ、5~10年後に年10億食を目指す。共働き世帯に照準を合わせ、価格は1トルコリラ(約49円)と低めに設定。トルコ西部サカリヤ県の工場で生産し、「来年はカップ型の即席パスタを投入したい」(安藤徳隆専務)という。

トルコは手料理の慣習が根強く、即席食品はほぼない。ただ経済発展に伴い共働き家庭も増加中。トルコは1人当たり国内総生産(GDP)が1万ドル強と新興国では比較的高く、人口も年100万人ずつ増えている。トルコでは経済成長に伴い都市型の生活スタイルが広がっている。パスタを食べる文化はすでに浸透しているが、同社は時間を節約したい若者の間などで手軽な即席パスタの需要が増えると見ている。

日清では同国を足場に中近東や北アフリカの開拓もめざす。同社は、現在、中国や米国など海外14カ国で事業展開するが連結売上高の海外比率は13%にとどまる。中国や東南アジアなど成長市場では既に現地企業などのシェアが高く、簡単に牙城は崩せない。このため空白地域にいち早く進出し、成長基盤をつくることが狙い。


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